印鑑のウソとホント
最初に行った解答から離れて、別の解答を出すのである。
いくつもの解答を考えて出す。
これが代替案である。
この代替案は考えて考えて適当なものを出す。
この過程が、自分の思考内容を刷新する方法である。
この態度は、構想設定時に、本当は良くない案を、従来の漠然とした捉え方から、良いものと思い込んでしまう態度から脱する力をつける。
特に問題となる事項の分析や、立案のアイデアを点検するときには、従来型の案やアイデアを破るカギとなる。
われわれは日常忙しいから、とにもかくにも先に進むために、ステレオタイプな考え方で問題を処理してしまう。
重要な言葉や、問題となる行動の分析のためには、代替案の追求こそ課題処理のカギであることを理解してほしい。
そして、それらの代替案を、目的や、視点との整合性や、論理性などから選択する。
それぞれがよいものであったとしても、これらの全体性から見て最適と思うもの選ぶ。
これが最適解である。
代替案の追求の目的は、したがって、最適解の取得である。
その過程の中で、ありふれたものや、間違った判断を切り捨てていく。
その後に真に役に立つステップに進めることになる。
ここでさらに重要な概念について述べる。
すなわち立場概念である。
立場概念を導入しよう最後になったが、思考で暖昧にされがちだが、最も重要な「立場概念」について強調しよう。
立場概念の説明が一番終わりになったが、この設定が思考の出発点である。
この立場概念の違いによって、分析内容はまるで変わってしまうのである。
通常の生活では、いちいちこれをはっきりさせない。
また、暗黙のうちに決められている。
だが、明確に思考しなければならないときは、この立場をはっきりさせる、または選択する必要がある。
もしこの視点の背景に立場というものを入れて考えていくとすれば、次のような方法をとることができる。
すなわち、消費者の立場、社会の立場、地域の立場、生産の立場という、「各種の場の視点」を導入して問題を見ていくことである。
例えば、ここに一人の学生がいたとして、彼を分析する場合、仮にその「行動の価値」をいろいろな視点から見るとする。
もし視点の背景に、立場というものを考えに入れれば、解はまったく変わってくる。
親の立場学生の行動の価値は,充実した社会人になるための勉強,ある親にとって大学への入試勉強。
教師の立場授業で教えたものすべての理解。
・校長の立場自校にふさわしい規律とルールを守った行動。
.一般社会人の立場勉強に一意専心。
・ある政党の立場社会の秩序に従って行動。
・学生自身の立場社会の不正に対して闘いを挑む、または学園生活のエンジョイ。
以上のような少なくとも、学生の行動の価値の問題も、単一な立場からでなく、多様な立場から明らかにすることができるはずである。
このことは適切な思考においては、立場から視点が生まれ、その視点を通じて立場に則して意味内容を明らかにするプロセスが存在することを意味する。
なお立場の中には、積極的なとか中立的なという、どちらかと言えば、態度に近いものがあるが、これも立場と考えてよいと思う。
「成功することを目指すという立場」もあろうが、仕事をする以上、このことは当たり前で、特別な状況のとき以外は、立場からはずしたほうがよい。
また特別な状況の場合は「絶対に成功させる」というような注意に近いものになろう。
森林とは何か。
この問題について解を三つ出してください。
思考の手順、分析の手順以上やってきたことは思考のすべてではないが、構想立案上必要と思われることを述べてきた。
特に一般に問題を引き起こすことの基礎にある基本的な事項に触れてきた。
最後に、構想にも関連する思考の手順をまとめておこう。
第一ステップは立場の確立通常の思考では暗黙の立場で分析に入る。
構想立案の場合は、この立場の確立が、計画や分析や設計や構想の流れを変えてしまう。
自分がどの立場に立って分析あるいは設計し計画しようとしているのか確認しておこう。
第二ステップは問題の確認今回は触れていないが当然のこととして確認してほしい。
例えばリーダーシップの追求の問題なのに、人間関係の問題と無意識に誤認して分析を進める場合がある。
第三ステップは視点の確立まず視点を確立する。
分析には最適の視点または求められる視点がある。
計画や設計や分析はこの視点に則して行う。
第四ステップは選んだ視点の立場から、OOとは何かと問う分析いわゆる質問または発見である。
第五ステップは代替案の追求課題が複雑であればあるほど、この代替案の追求は成果のカギである。
ここでは、同質のものの追求や、逆思考などが必要になろう。
第六ステップは最適化の決定であるここでは集団に関わる構想の場合には,事前に,評価基準の設定が必要になることがある。
ただ問題は、実際に思考することだ。
なぜか。
思考することで思考を活性化させる当たり前のようだが、知識|思考の結果生まれた情報の固まりと、情報をつくり出す力との混同から、たくさん知識を集めるだけで構想力がつくと錯覚しがちである。
構想立案には思考するという「行為」からつくり出される知識が必要だ。
思考の速度をアップさせる誰でも初めての課題や、難しい、知らないことに当面すると、最初は、どうしていいかわからなくなる。
この課題や問題の本質に迫る時聞を、短縮するにはどうすればよいか。
先ほどの課題を例にくどいようだが、もう一度自己訓練の方法をやってみよう。
問題・課題に取り組む視点を豊富にしてしまうやり方である。
「手帳」 「カンバス」(主として文字を書くに対して絵を描く。
視点は機能)。
その逆は「地球儀」(平板なのに対して球形。
視点は形態)といった具合にどこまでも逆、逆と続ける。
この際、一度使った視点は二度と使つてはいけない。
考える順序は、まず視点を決めてから言葉の意味を決め、それを表す言葉を出すようにする。
徹底的に繰り返していくと、頭の中で必要な視点が瞬間的に出て問題にすぐ取り組めどんな視点が思い浮かばないかで、補強すべき視点がわかり、身につき、自分のモノを見る角度の転換ができる。
るようになる。
また、多くの解から選択する会社の中では、往々にしてこの問題はこう解釈しろと教えられる。
確かにその必要はある。
だが思考力の強化を図り、常識を破る必要も同時にある。
それは、いわば別の解釈または案(代替案)を出すことでもある。
自己訓練なら、なにも仕事上の言葉でなくともよい。
任意に選んで、一つの視点で多数の解を出す。
続いて視点を変えて同じように次々と解を出す。
この要領である。
構想の視点、要因の視点、条件の視点、過程の視点などと次々にやってみる。
必ず、常識を破るよい案が出る。
そして最後にそれらの中から狙いによって最適な解釈を選択する。
従来と違った解釈が必ず出る。
実は、このことは商品開発の際の新商品コンセプトの設定などに有効である。
商品はこの考えのまとまったもの(コンセプト)に沿って開発する。
絶えず違いに注目する訓練をするプロは偽物と本物を瞬時に見分ける。
違いにさつと視線がいって看破するのである。
よい弟子は師匠のやり方と自分のやり方の違いを見つける。
違いのわかる人こそプロフェッショナルである。
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